山口真帆の苦悩・前編

はじめに

このブログについて。山口真帆さんへの暴行は不起訴処分で確定していますが、未解決であると個人的に思っているNGT48関連の一連の「事件」について書いていきます。新事実が分かり次第加筆・修正を加えていきますので、それをご了承のうえご覧ください。(ブログの投稿日ではなく最終更新日でご確認頂くのが望ましいです)

新潟市に拠点を置くアイドルグループNGT48、山口真帆さんへの暴行事件。事件が明るみに出るきっかけになった彼女のSHOWROOMでの「号泣配信」が2019年1月8日の夜、Twitterへの書き込みが明けて1月9日の朝方のこと。そして、二人組の男に襲われたのはこれから一ヶ月も前の2018年12月8日にさかのぼります。

彼女がアイドルであり男二人組に襲われたという構図からどうしても”女性”である面がクローズアップされますがー。家に帰ってきたら見知らぬ男二人組がいた。そして、いきなり飛びかかられた。私はれっきとした男ですが、これ、想像しただけで恐怖ですよ。私がもし被害者であったとするならば、犯人を許そうとは絶対に思えないです。

しかし。後述しますが、山口真帆さんはNGT48を守るために犯人を一度「許そうと」しています。SHOWROOMとTwitterからは、一緒に頑張っているメンバーにだけは迷惑をかけたくないというのが節々から伝わってきます。襲われたこと自体を許すつもりはないけれど、元支配人の今村悦朗、及び周囲の大人の「グループは良くするから」という言葉を信じ、事件は自分の胸のなかだけに止めようとしたのではないかと感じます。

このブログは何度も加筆修正を繰り返していますが、事件は被害者と加害者つまり当事者たちだけの暴行事件で終わらず、アメリカのCNNやTIME、イギリスのガーディアンでも採りあげられるほどの社会問題にまで発展しています。槍玉に挙がっているNGT48の元支配人や母体の株式会社AKS、加害者の男性や事件に関与したとされるNGT48の女子メンバーたちに対して同情の余地はまったくありません。ただ・・・。

こんな大きな問題にはしたくなかったと、他の誰よりも被害者である山口真帆さん自身がこの現状に苦悩しているのではないのか、私はそう思っています。

様々な利害関係や思惑が絡み合った芸能界の闇を映す事件なのは確かなのだと思います。状況証拠から展開される主張が真実を示している場合もあると思います。ただし。彼女にとって男性に襲われたという精神的苦痛が大きいことは前提ですが、それ以上に・・。NGT48がなくなるかも知れない方向に向かってしまっていることを誰よりも憂いているのではないかと、ずっと自分を責め続けているのではないかと。それが心配です。

まず、今回の事件を時系列で振り返ってみましょう。

事件の時系列

【2018年】

12.8   山口真帆、男2人に暴行を受ける
12.9   新潟県警、男2人を暴行容疑で逮捕
12.28 新潟地検、容疑者不起訴処分で釈放

【2019年】

1.8   山口真帆、SHOWROOMで号泣配信
1.9   山口真帆、Twitterで暴行事件を告白
1.10 山口真帆、NGT48コンサートで謝罪
1.10 AKS、ホームページに謝罪文を載せる

詳しく見ていきます。2018年12月8日、劇場での公演終了後。山口さんが自宅マンションへ帰宅した際に、玄関先に押しかけた二人の男から暴行を受けます。下記はその際の様子を彼女自身がtwitterに投稿したもので、今はもう削除されています。

「部屋に入りドアを閉めようとしたら手が出てきてこじ開けられた。顔を捕まれ押し倒されそうになった。違う男がメンバーが住んでいる向かいの部屋から出てきた。最初の男と代わって同じように押し倒そうとしてきた」恐怖でしかないですね・・。未遂で終わってよかったね、で済むような話ではないです。憤りを感じずにはいられません。

先に、山口真帆さんは犯人を一度許そうとしていると書きました。それは、この事件に関して新潟県警が記者クラブに対して行った広報が示しています。事件発生当初は「新潟市内在住のA(25・無職)とB(25・大学生)が、市内在住の女性(23・自営業)に暴行し逮捕された」とのみ発表されており、匿名は彼女がお願いしたことであると山口真帆さん自身が書いています。こちらも今は消されてしまったツイートです。

その人の人間性は、何を言ったかではなく何を行ったかにすべて表れる、と言われますが・・。犯人のことは絶対に許せないけれど、事件が明るみに出ることでNGT48に悪いイメージがついてしまったら一緒に頑張ってきたメンバーに、応援してくれているファンに申し訳ない。こんな心理状態だったのではないでしょうか。

不起訴処分

多数の「クエスチョン」があるのがこの事件の特徴ですが、どうしても消えない疑問の一つ目になります。12月28日、容疑者を不起訴処分として釈放した新潟地検の判断です。不起訴は無罪放免とほぼ同義語と言えます。容疑者に前科もつかないからです。調べていたところ、『アトム法律事務所』さまのサイトに「暴行で起訴される確率は?」という項目が設けられていましたので、以下、引用させて頂きました。

暴行罪は、刑法上の犯罪の中でも軽微な部類に属します。平成24年の警察庁の統計によれば、暴行罪で検挙された事案のうち、49.4%が微罪処分により終了しています。

微罪処分とは、軽微な事案については、事実上、警察限りで捜査を終了させる制度です。微罪処分の対象とならなかった半数の暴行事件については、検察官が裁量により起訴・不起訴の判断をします。

引用元:https://boukoubengo.com/info/暴行で起訴される確率は%EF%BC%9F

「暴行罪は、刑法上の犯罪の中でも軽微な部類に属します」私はこの言葉に率直に驚きました。そして、暴行罪。約半数の2件に1件が不起訴で終わっているという事実にさらに驚きました。(起訴させないのが弁護士さんの仕事なのでしょうけれど・・)。さらに調べていくと、人が人に暴行を加えようとした際に適用される刑法には傷害罪と暴行罪があって、この二つには明確な違いがあることも分かりました。

傷害罪と暴行罪

広い意味で言うと。他人に対して危害を与えた際に適用されるのが傷害罪で、暴行罪は傷害罪の一種である、という考え方になるようです。平たく言い換えると、「暴行を加えて相手に怪我を負わせてしまったら傷害罪、無傷であれば暴行罪」。つまり、怪我つまり障害という結果が生じたか否かという切り分けで、刑法の条文にも違いがあります。

(傷害)
第204条
人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

(暴行)
第208条
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

前出のTwitterで山口さん自身が「犯人も暴行罪で逮捕されましたが」と書いているように、不幸中の幸いで今回は障害(ここで言う障害は物理的な怪我)は発生しなかった、と考えて問題ないのかなと思います。これだけは救いですね。そして不起訴となるわけですが。今回は起訴猶予処分なのかな、と考えるのが自然だと思います。

起訴猶予処分とは?

起訴猶予処分(きそゆうよしょぶん)とは、被疑事実が明白な場合において、被疑者の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときに検察官が行う不起訴処分である。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/起訴猶予処分

犯罪を犯したのは間違いない。証拠もある。ただし、比較的軽い刑罰で被害者との示談も済んでいる場合に起訴猶予になりやすいようです。今回の場合は犯人に前科がなかったこと、被害者にに大きな怪我がないこと。そして、事件を大きくしたくなかった山口さんの意向が加味されたのではないか、と予想することができます。

配信とtwitterでの告白

そして、年が明けた1月8日。事件が明るみに出る発端となった山口さんのSHOWROOM配信です(字幕付きのものがありましたのでお借りしました)。事件について深く知らなかった頃にー言い方は適していないかも知れませんがー誰かよく知らない女性アイドルの号泣動画として観ていた時期と、事件のことを詳しく調べたうえで改めて観る今とでは・・。伝わってくるモノ、彼女の「想い」はまったくの別物に感じています。

【NGT48】山口真帆さんshowroomにて激白【字幕付き】

「結局この1ヶ月待ったけど何も対処してくれなくて」「みんなの個人情報もバレてるし」「真面目にやってる子たちが私と同じ怖い目にあうのはもう耐えられないし」「今回私は助かったから良かったけど殺されてたらどうするんだろうって思うし」。そして、「生きてる感じがしない・・・」と。観ているだけで苦しくなります。

暴行を受けて約1ヶ月、必死に抑え続けていた感情が限界を超えて溢れ出してしまった。「お願いだから、誰か、助けて下さい」そう言っているように聞こえます。不自然な形で配信が終了した(運営側が強制的に終了させたという説が有力ですが)その数時間後、自身のTwitterで「先月帰宅時に男2人に襲われました」と告白が続きます。

「あるメンバーに公演の帰宅時間を教えられ、また、あるメンバーに家、部屋を教えられ、またあるメンバーは私の家に行けと犯人をそそのかしていました」と、事件には同グループのメンバーが関与していると明言した衝撃の内容でもあったため、SNS上で一気に拡散されることになります。メディアの反応も早く、第一報は新潟のNHKでした。

NHK新潟の第一報

警察によりますと、先月8日、NGT48のメンバー、山口真帆さんの新潟市内にある自宅の玄関先にファンの男2人が押しかけ、帰宅した山口さんの顔をつかむなどしたとして、暴行の疑いで逮捕されました。

2人はいずれも25歳の無職の男と男子大学生で、調べに対し「山口さんと話がしたかった。おおごとになるとは思わなかった」と供述する一方、暴行の容疑については否認していたということで、その後、不起訴になり釈放されています。

山口さんが今朝、Twitterで「先月、公演が終わり帰宅時に男2人に襲われました。暴行罪で逮捕されましたがもう釈放されてしまいました」と報告したことから、ネット上では心配するファンなどの投稿が相次いでいます。

所属先の事務所は担当者が不在で電話がつながらない状態が続いています。

引用元:NHKニュース

「担当者不在」よくある”大人の言い訳”ですね。ただ。冷たい言い方ですが、公務員だろうが民間企業だろうが、アイドルだろうがフリーターだろうがどのコミュニティにも「大人の事情」というものはあって、清廉潔白な社会というのは幻想に過ぎません。世の中は踊る人と踊らされる人がいて、芸能界はそれが特に顕著な世界です。

アイドルファンの方には非常に申し訳ない言い方になりますが、アイドルとはイメージを売る商売です。NGT48も含めAKB48グループは日本古来の「処女崇拝」の文化に乗じた恋愛禁止によってイメージを確立させそれが大衆にウケました。ただ、ファンの方のなかには、裏ではどうか知らないけれど表に見せなければそれで良い、というある意味割り切りもあって。自覚がありながら”踊らされている”方もいるのは確かだと思います。

ですので、翌日。被害者である山口真帆さん自身に謝罪させる、という運営としての初手対応として最悪な選択肢さえしなければここまで大きな問題へと発展しなかったのではないかと感じます。支配人が表に出てきて謝れば良かったんです。仮に関与していたメンバーがいたならそれも素直に認め、解雇なり謹慎なり然るべき対応を採れば「被害者に謝らせる国、日本」と、全世界へ向けて報道されることもなかったと感じます。

一つ嘘をつくとまた新たな嘘を作らないといけなくなり、一生嘘を繰り返さないといけなくなる。そして綻びから必ず嘘はバレる。この後、運営は被害者に謝罪させ、AKSがホームページに謝罪文と載せると続きますが、誰が見ても彼らが迷走しているのは明らかです。人が嘘をつくのはなぜか?隠したい事実があるから。つまり、運営者も事件に関係しているのではないのか?こう憶測が繋がっていくのは自然なことだと思います。

被害者の謝罪

被害者を矢面に立たせ、騒がせて申し訳なかったと謝罪させる。運営は一切表に出てこない。そりゃ、世論を敵にまわしますよ。頭がパニックになってて冷静な判断ができなくなっていたのでしょうが、あまりの危機管理能力のなさに呆れを通り越して同情の念すら抱きます。そして、さらに火に油を注ぐことになるのが・・この日、株式会社AKS名でホームページに載せられた謝罪文です。長いのですが、そのまま引用します。

AKSの謝罪文

2019.01.10

山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告

NGT48をいつも応援していただきありがとうございます。

今回、山口真帆に関わる一連の騒動について、皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。

先ず、山口真帆が被害にあった暴行事件についてご報告いたします。
昨年12月、ファンを名乗る男2名が山口真帆の自宅玄関に押しかけ、顔を押さえこむなどの暴行の容疑で逮捕されました。

新潟警察署が事件を捜査し、約1か月間NGT48劇場今村支配人も新潟警察署にできる限りの協力をいたしました。そのほかに、実行犯ではありませんが、この事件に関与していたファンの男1名も運営側で確認されました。

また、メンバーの関連性においては、メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました。

運営としては引き続き本件についての確認を続けてまいります。また、3名の男達についてはグループ内での公演、握手会、イベント等へは一切参加できない対応をしております。

当然のことながら、今回の事件を受けて山口真帆本人は精神的なショックを受けております。今回このように山口真帆本人から公表する形になってしまったことは、本人やファンの皆様への説明や対応が不十分だった為であり、今後はこのようなことがないよう、全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等の対策を徹底するなど、これまで以上に再発防止策を講じるとともに、メンバーとの信頼関係を築き、山口真帆をはじめ全メンバーの精神的ケアを、スタッフ一同全力で行なっていく所存です。

ファンの皆様、関係者の皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

株式会社AKS

引用元:NGT48 Official Site https://ngt48.jp/news/detail/100003058

「メンバーの1名が男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまった」私は芸能界、なかでもアイドルの事情には詳しくないですが、真っ先にこの記述に「?」が浮かびました。これ、一般常識で考えたらおかしすぎてーー例えば貴女が女子高生だったとして。道でおじさんに声を掛けられて、学校の友達の帰宅時間を教えますか?という話と同じですからね。

そして、一時Twitterのトレンドにも上がった「防犯ベルの支給」については、現職のAKB48メンバーからも『防犯ベル、わたしは怖くて震えて、取り出すことさえできないと思う。。』(指原莉乃さんTwitterより)と指摘される始末。そして、ファンを前に被害者が謝罪した点については、「あなたは謝るべきではありません!」(北原里英さんTwitterより)と、元NGTメンバーからも非難の声が上がります。

まとめ~山口真帆さんが望んでいたこと

この記事に最後に加筆を入れているのは4月2日です。NGT48は支配人が変わり、先日「事件に関連する事実関係の調査及び原因の究明(直接的な原因のみならず、背景となる要因等を含む。)を行う。 」を目的に、弁護士3名による第三者委員会の設置が発表されました。背景となる要因等を調べるのは同じことを二度と繰り返さないためにもちろん重要です。ただ、私が気になるのは事件の真相がどうとかよりも・・。

山口さんは今どこで何をしているのだろうか?ちゃんとごはんは食べているのだろうか?彼女の体調とメンタル面が心配ですね。すでに謝罪会見の時点で目の下のくまと頬のこけ具合はメイクで隠せなくなっています。もともとスレンダーな子なのかも知れませんが、脚は細いというレベルを通り越している気がします。1月9日以降Twitterの更新もされず、一連の報道に関してどう感じているのか、彼女の声は聞けていません。

彼女自身、ここまで騒動が大きくなるとも大きくしたいとも思っていなかったはずです。結果として運営を断罪する側の立場になりましたが、NGT48を潰したいとは微塵も考えていなかったはずです。彼女が望んでいたことはーーそんなに難しいことではなくーー先のSHOWROOM配信の、これらの言葉に集約されていると思います。

「チームGになって毎日楽しくて。みんなで笑って、一緒に頑張って。普通にニコニコしてるだけで十分楽しくて、それだけで幸せだった」そんな時期にはもう戻れないのかも知れませんが・・。どうか自分を責めないであげて欲しいと願います。そして一刻も早く、平穏無事な生活に戻れることを祈っています。

後編に続きます。⇒

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